BRM507 埼玉 600 アタック日本海

Challenging brevet 2011 BRM507 Saitama 600 Attack Nihonkai, by SHIBATA Akira
作成 2011/05/08 随時更新
PC1 までは列車に乗車

♪あしびきの山の中の R17 (アールいちなな)、ながながしを独り泣きぬる←本歌取り

はじめに

去る 2009 年 7 月に CX900 に乗り始めて、一年経たずにブルベに参加を始めた。 一応 SR (SuperRandonneur) という、 200km,300km,400km,600km を制限時間内に走りきった人の称号を当方も自称できるようになった。

しかし、 SR になれた記念のメダルを申請忘れで購入することができなかったので、とっても残念だった。 だから、ブルベは引退しようと思っていた(笑)のに今年こそは SR 記念メダルを入手したいと再び SR を目指すことにした。

今回のブルベ「アタック日本海」はもともと四月に予定されていたブルベ(BRM423 埼玉 600km アタック福島)だった。 未曾有の大災害の東日本大震災(2011/03/11)を受け、福島へ行く予定を日本海へ変更し、 4 月 23 日に予定していたものを 5 月 7 日に変更したブルベだ。

当方にとって前回の BRM416 は驚異的なペース( 400km で 18 時間 20 分くらい)で走りきった平地ブルベでは当方は以前より強くなれたのかそうでないのかわからない。 しかし、早かったにもかかわらず、ダメージは過去最小だった。 そういう点ではアタック宇都宮の反省はある程度は生かされたといえよう。 今回はコースは違うが、借り物のインターマックス号でたたき出したアタック日本海の 32 時間 45 分を切れればと考えていた。

毎度ダラダラ書いていると長くなるのであるが、今回はシャレならんくらい長い。 どれくらい長いかというと文だけでも過去最長だ。 後半は減ってるが写真も多い、スマン! ということで、途中を飛ばしたい方は 結果 | 考察 をクリックするとその項へジャンプできる。

具体的方法

今回は前回の BRM416 につづいて目標を立てた! それは昨年のアタック日本海において、高級自転車な「 InterMAX 号でだした 32 時間 45 分を切る」だ。 理由は二つ、「今年のオレは昨年のオレとは一味違うぜ」であること、枷をはめられた猛獣のような方が一時間後に出発( 07:00 出走とのこと)するので追いつかれないようにという強迫的な恐れ、からだった。 強くなったかはわからんが、 BRM416 九十九里は目標を大幅に超えることが出来た。 枷をはめられた猛獣のようなお方は BRM226 アタック宇都宮でもBRM416 九十九里でも抜かれ、チタンフレーム自転車を駆り、舎弟を持つ思わずついていきたくなるような女性だ。

しかし、今回は一時間後に出発する上に、 PBP を目指す方で高級カーボンフレームに木リムな自転車で参加する女性のエスコートをするらしく早々には抜かれないとは思った。 このエスコートされる女性は調整が遅れているとのことではあるが、この方の完走が見えてエスコートから解き放たれたとき、野獣の豪脚は莫大な推進力を生み、衝撃波を引き連れて爆走するだろうと脳内エスカレーションの波が止まらなかった。 実はこの方と二回のブルベで遭遇している。 BRM226 アタック宇都宮では朝昼とお会い( 2011/02/26-06:27 の写真の一番手前、当方の憧れのチタンフレームの自転車に乗っている)しているが、最終的に抜かれた。 BRM416 九十九里では、一回だけ犯したミスコースのときの二人連れで一方が女性だった組(女性で一番だったそうだ)で、売り切れた脚では「さよーならー」ってな感じで、じりじり離され、上り坂一発でいきなり見えなくなった。だからついていきたくとも付いていけないないのよね〜、泣 (この方、ゴールの連絡をいただきました。…がっ!「猛チャージをかけた」とか「途中登りでかなりの男性陣を抜かし」とか恐ろしいコト書いてあるんですけど〜、追いついたら、噛み付かれていたかも、休まないで逃げて良かった(笑)−追記 2011/05/11 )

昨年のアタック日本海での高速巡航は Saikami Express に乗ったおかげだったが、今年はそういったコバンザメ作戦は期待しないでガンバろうと思う。 …いや、高速列車がきたら乗っちゃうけどさ (^^;ゞ

今回のもう一つのチャレンジは、「ヤク断ち」したので、その効果も期待だ。 言葉が適当かわからないが、当方は割と感受性が高いと思う。 ここでいう高い感受性はクスリがよく効くという意味だ。 要するに、ウーロン茶を飲んだりコーラを飲んだりすると目が覚めるわけで、ここ二ヶ月ほど、カフェインが含まれていると思われるモノを摂っていない。 こんな当方でも、毎日紅茶を飲んでいれば、普通に寝られるようになるので慣れは起こる。 しかし、しばらく断っていれば再び効くようになるんじゃないかと期待した。

昨年までは、自転車で走っているときも含めあまり眠くならなかったが、今は良く寝る。 だいたい 6 時間起きているとその後 3 時間くらい寝られる。 昨年はブルベで 40 時間くらい起きているのはあまり気にならなった。 今はとてもじゃないが 24 時間起きていると眠くて仕方がない。 一応仮眠を取るという手もあるが、ちょっと早く・強くなったかもしれないと思う今回は最後の休憩なしチャレンジだ。

帰途上の存在として、湯沢の健康ランドが道のりで 400km 彼方にある。 まぁ、多分健康ランドの前を通過するときは、日付が変わっていて、でもまだ暗い中をシコシコ上っているというような状態じゃないかと考えた。 ここで、初めてのマトモな休みを取るか、最後の休憩なしチャレンジに行くか、その時の状況次第と考えていた。

対策・装備について記述する。結果は後述。

対策

怪我について

今回のブルベの一週間前に怪我をした。 左足首の捻挫と両手掌底の切り傷、左手親指の爪の割れだ。 斜面を転げ落ちて怪我した。 まったくバカだと思った。 …しかし、やっちまったものは仕方がない。

ブルベ出走前の割れた爪ブルベ出走前の左手掌底ブルベ出走前の右手掌底

怪我の翌日、出入りしている自転車屋さんの 100km ツーリングに参加して、確認してみた。 親指の爪はさほど影響はなかった。 掌底は右手のみ影響があったが、ブルベのころには痛みはなくなるだろうと予想し、実際当日は少々膿が出るかなという程度で大きな問題は感じなかった。 一番の懸念事項は捻挫だったが、歩くよりも漕ぐほうが痛くなく、 100km 走っても痛みはあまりなかった。 が、途中からテーピングがきつくなり、腫れていることがわかった。 腫れはその後三日ほどで引いたが、痛みは完全には取れなかった。 まぁ、それでも自転車を漕ぐのにはさほど問題を感じなかった。 よって、治った前提で特にテーピング等もせずに出走した。

装備

出走前の自転車

装備表の最小限の装備で軽量化を目指し、あればよいレベルの輪行袋以外は全部装備した。 乾燥重量で 17kg だ。(ダブルボトルで 1.5kg ほど増える)

しつこく特記するが、改めて透明サングラスは今回も絶大な効果を発揮した。 前方がくっきり見えることも重要だが、今回気づいたがレンズ全面に渡って焦点が合っているので、視野全体ではっきり見えるのだ。 だから、広い視野を確保するなら絶対的にこのタイプをお勧めする。

また、パンクしても、ささっとタイヤ外してチューブ変えればいいハズだからその関係の装備は空気入れだけでいいハズ。 また、前回は空気を規定 95psi までのところに対して、約 100psi 入れて参加してみたところ道のりが 1% ほど短く表示されてしまった。 今回は規定通りメーター読み 95psi としてみた。

ラジオ

昨年のアタック日本海では往路の三国峠越えで、会話をしながら登ることが出来た。 そのときの方はラジオを鳴らしていた。 それに習って、当方もラジオを持参した。 目的は、第一に復路の暇つぶし、第二に地震が最近頻発しているので大地震のときの情報入手対策だ。 第二の目的は言わずもがなだが、第一の目的のほうは復路の三国峠越えは多分最も眠くなるハズのころで、当然に独りで上っていることが予想される。 少しでも気を紛らわすためにと考えた。

体力

前回は多くの場面でかなり出力を絞って走行した。 そのおかげで驚異的に早かったといえる。 というのも、当方のヘタレ脚は燃え尽きるのが早いのにもかかわらず、ノーミソはおバカなのですぐに思いっきり漕いじゃうのだ。 その対策のために一年前に Power Tap を導入した。 それでも自分の特性の把握には時間がかかった。 前回は遅くても向かい風のなかで 150W 未満で走るように努力した。 結果、だいぶ長いこと脚はそこそこ動いてくれて、スタートから 130km 〜 270km のあたりはなんと先頭を走っていたようだ。 結果的に向かい風で脚は 400km 持たずに売り切れたのは当方の実力からして当然なのだが、それでもそれまでの貯時間によって自身にとっては驚異的に早かった。

今回は事前にコンコーニテストをしてみるなど、心拍との関係も含めて検討したが、よくわからず(笑)、一人で走っているときはなるべく 150W 未満で走ることを標準とした。 よくわからんでも 150W 未満ということは下の散布図より 130bpm 未満で走行ってことだよなと考えた。 また、上りはどうしても 200W 以上必要なことが多いので、 250W 未満に自己規制を緩和した。 例外は列車に乗れたときで、それでも 250W を超える出力を長時間必要されそうになるときには諦めてチギれることにした。

出力と心拍の変化図 出力と心拍の変化比 出力と心拍データの散布図

コース

下の図のように走るわけだ。

理想は、ゴール後に「ちょっと休憩したらもう一周いけるな」といえるくらい♪

コース図

結果

「暑くて寒くて、また暑くなって、雨も風も楽しめた、テンコ盛り」のブルベだった。

完走できた… 31 時間 05 分で、目標よりも一時間半以上も早く帰ってこられたよ。 一日目は暑くて、雨に降られて寒くなって、翌朝からはお天気で暑くなって、南に向かうのに南から風が吹いてきてステキさ満点! orz

推移グラフ

下に述べるグダグダをまとめてみたのが下の図だ。 参考にどうぞ。

推移グラフ

前日

睡眠導入のためのお酒の写真

前回のブルベ BRM416 九十九里での成功に味をしめて、今回も寝入るためにお酒を飲んでみた。 しかし、今回はいったんは寝入ったものの二時間くらいで目が覚めてその後あまり寝付けなかった。 特に今回は長丁場、不安が募ったが眠れないものは仕方ない。 一応予定の起床時刻の 04:00 までゴロゴロしていた。

当日のスタート前

ペヤングソースやきそば超大盛りの写真

朝食はいつものごとくカップ麺なやきそば。 「ぺヤング好きですねぇ」と指摘アリ。 正しい!しかも 1100kcal も摂れるからブルベ前には最強だと思う。 教えてもらうまで知らなかったが、群馬県に本社のある「まるか食品」の製品だ。 もっと言うと、赤城山は群馬県にあるので、当方はてっきり群馬の会社だと思っていたところの、がりがり君で有名な赤城乳業は埼玉県深谷市に本社がある。

2011/05/07-05:09 入間の豊水橋へ向かう途中、昨夜降雨があったようだ
豊水橋へ向かう途中

自宅からスタート地点である豊水橋までは片道 7.5km 、 600km も走れるつもりなのに自走で向かわないとバカだろう。 出走 06:00 なので 05:30 のブリーフィングに合わせて、起床 04:00 、朝食 04:25 、シャワー 04:40 、装備最終チェックして出発 05:00 ってな感じだ。

今回は豊水橋へ向かう途中で、トップチューブバッグに入れているデジカメが落っこちた。 不吉なっっっ!とは思ったが電源が入ることを確認してトップチューブバッグのフタををしっかり締めることを旨とした。 ブルベで走行中、ところどころ道の悪いところがあったので、いつもの入れ方なら落ちたかもと思えば、本番前にいい勉強になった。 外観上は、マトメを書いている今よーく観察してみたが、どこにも傷や凹みを確認できない。 エラストマーなカバーを剥いて、本体も見たが同じくどこにも傷や凹みを確認できない。 本当に幸いなことだった。

2011/05/07-05:38 ブリーフィングの様子、風なし、曇り
ブリーフィング中

今回はスタートを 06:00 (前半) とした。 早く終わらして、帰って寝たいと考えた。

スタートから PC1 (約 97km ) まで

スタートして、いきなりショックなことが…… なんと、パワータップのロガーの電源が入らない。 ちょっと、コツコツと叩いてもダメなので接触不良系ではなさそうだ。 「再び壊れたか?」と思ったが、 PC1 で電池を交換してみることとした。

車検後スタートする人々の写真

スタート直後にポツポツ雨が落ちてきた。 先行して出発された方々は停車して合羽を着込んでいるようだった。 当方は、これから気温が上がるし、雨に濡れても出力を上げて漕いでいれば寒くない、濡れて困るような梱包は持っていない、じゃぁそのままゴーだ!ということで停車せずに走行を続けた。 おかげで時間節約になった。 そのうち追いついてくれるだろうから、付いていけそうなら無賃乗車という腹黒いことを考えた。

2011/05/07-06:20 上り坂でさっそく抜かれる
上り坂で抜かれている様子

スタートしてから 30km くらいはアップダウンがイッパイあって当方は抜かれまくりだ。 まぁ、基本的にこの区間は追いついても抜かない。 アップダウンが多いということは、仮に平地や下りで抜いたとしても上りで追いつかれるわけで、上りで遅い当方の後ろでストレスを貯めさせるのは申し訳ないので、この区間では追いついても後ろに付くということをした。

2011/05/07-07:53 赤城乳業の工場前通過
ガリガリ君の赤城乳業の工場前

「能増」を過ぎると平地になる。 ここからは、付いていけそうな人が当方を抜くと試しに後ろについてみる。 ちょっと早いなと思ったら、さっさとチギれて、次の人がくるのを待つという待ち伏せ型無賃乗車する気マンマンな状態でいた。

なお、列車になって当方が先頭になったときには基本的にはそのまま走行だ。 あえて後ろに回るようなことはしない。 というのも、当方はトルクが小さいので巡航速度に乗るまでに 30 秒程度を要する。 これは当方が先頭なら当方のペースでいいわけで、だいたい 200W 強で加速し、巡航速度に乗ったら 150W くらいまで出力を落とすのだ。 これが現在の当方の実力相当の長距離最速パターンだ。 しかし、たいていの方はスタート時は立ち漕ぎでグイグイいっちゃうのですぐに巡航速度に達する。 当方が先頭のときは、後ろの方がたいてい待ちきれずに前に行ってしまうからあえて止めるまでもない。 後ろで巡航速度に達するまで待てる方はラクなんじゃないかなぁ。

2011/05/07-08:13 この後姿は!
見覚えのある後姿

能増通過後、何度か試して、引っ付いた方の後姿に何か親近感を覚えた。 だいぶ後で、しばらく考えて思い出した。 そう、前回のブルベ BRM416 九十九里で、向かい風の時には風除けになってくれて、利根川河口そばの土手道ではハイパークルーズ列車を牽いてくれた方だ。 うぅ、オレって恩知らずな……その方とはぐれて、だいぶ後になってから思い出したのだった。 お礼も述べられなかった orz

2011/05/07-09:55 PC1
PC1

約 215km 地点にある PC2 まで (三国峠越え)

PC1 では、ダブルボトルのうちの一本がほぼ空になったので 500ml の水を購入し、食べるほうは PC1 でサラダ巻きと 500ml のオレンジジュースを飲み干し 600kcal ほど摂取した。 昨年のアタック日本海の教訓を元に三国峠越えのハンガーノック対策にアンパンがなかったのでクリームパン(全部で約 500kcal )を背中のポケットにねじ込んだ。 峠を上りきったときに最後のパンを食べた。

それと、パワータップのロガーだが、電池交換したら電源入るじゃん! 前日の夜にはちゃんと電源入った。 それまでは液晶薄くなるなど電池が切れるなーという予感があって、今回のように電源が入らないなんてなことになる前に交換していた。 イキナリ電源入らなくなるのはカンベンなー。 まぁ、日付と時刻の設定をして、記録単位やタイヤ周長の確認をして走り出した。

2011/05/07-10:17 三国峠への上りで抜かれる
三国峠への上りで抜かれる

PC1 を早めにでて、停止時間をなるべく少なくするというのはいつも通りのセオリーだ。 上り始めて 15 分くらい経ったろうか? ブルベライダーに抜かれた。 なんかこの方も BRM416 九十九里でちょっと一緒に走っていたような…… 多分ほぼ同時に PC1 を出発した人たちがこれから上がってくるわけだ。 ごぼう抜かれターイムっ!ということで後姿をたくさん撮影しようと思ったが、相対速度が大きすぎて撮影できなかったり、脳みそまで酸素が回らず頭も回ってなくてほとんど撮影できなかった。

2011/05/07-10:42 時折前後で見かけた方
時折前後で見かけた方に三国峠への上りで抜かれる

このころになると気温も 14 ℃の表示があるなど、標高がこれから上がって気温は下がるだろうけれども暑いことになるだろうなぁという予感を感じさせた。 下の写真の方(だと思う)に、ギア比を聞かれた。 当方はトルクがないので、「後ろ 28T 、前 28T 」であることをお話した。 その方のギア比を聞いたが忘れちまった。 後ろは 25T だったような、前は三枚で 30T だったかなぁ。 まぁ、当方よりも高いギア比で脚力のある人は違うなぁと思った。 っつうか、当方が際立ってトルクがないので回転させるしかないわけで……それでも、奥義「押しを入れる」よりは早いからね、マウンテンバイクに近いギア比なのよ、っちゅうかシクロクロス車だし。

2011/05/07-11:55 BRM416 九十九里で女性で一番の方と一緒に走っていた方だと思う
三国峠への上り

昨年のアタック日本海では、三国峠を越えるときにとても喉が渇いた覚えがある。 赤谷湖畔のローソンによって軽い軽量化と同時に水を一リットル購入した。 というか PC1 を出て三時間ダブルボトルはほぼ空になっていたので、ボトルを満たし、あまりはその場で飲みきった。

2011/05/07-12:30 標高が上がるにつれて季節が逆戻り
桜や梅や菜の花が咲いている

標高が上がると、咲いている花の季節が逆戻りという感じだった。 菜の花を見て、桜を見て、ついには梅をも見るような感じだ。 もっと上るとまだ芽吹く前の木々も見られ、サルの群れにも遭遇した。 サルは撮影したが、ブレブレで見づらいので不採用。

2011/05/07-13:15 ついに三国トンネル
チマチマと漕いで三国トンネル

ブリーフィングで三国トンネルの向こうは雪が残っていて寒いという情報から、ヤッケを着込んだ。 上る途中で食べていた背中のクリームパンをトンネルの入り口で食べきった。

2011/05/07-14:04 林の中の雪
林の中に雪が残る

確かに三国トンネルを越えたら景色が変わった。 山の上には雪が残っていた。 もうオフシーズンな苗場を通過し、湯沢を通過した。

2011/05/07-15:18 雪解け水の流れる川と雪の残る山々
雪解け水の川と雪の残る山々

段々平坦になり、今こそナンチャッテ空気抵抗低減ポジションだ!とばかりに漕ぎ漕ぎした。 風の割にはけっこういい感じで進んだと思う。 で、ハラが減っていたんだな。

2011/05/07-15:39 白髪ねぎ牛丼と健康セット
白髪ねぎ牛丼と健康セット

飛び込んだのは「すき屋」だった。 いっぺんやってみたかった。 白髪ねぎ牛丼で 759kcal あるそうで、健康セットの豆腐と味噌汁とあわせれば 800kcal くらいはあるだろうと思う。 いつもコンビニメシばかりではなく、ファーストフードもいいんじゃないかと。 ねぎは後で胸焼けする恐れがあったが、やっぱり試してみないとね。 実際には特に胸焼けもなく、問題はなかった。

2011/05/07-16:04 PC2 到着
PC2 到着

PC1 を出てから 6 時間余りやっとこ PC2 に到着した。 ハラはだいたい満ちていた。

PC2 〜約 291km 地点の PC3 まで

PC3 では、プリン( 250kcal くらい)をその場で食べ、途中で食べるためのチョコパン(合計 500kcal くらい)、まだまだ水をガンガン飲んでいたので 500ml を購入した。

2011/05/07-16:04 水量豊富な雪解け水な川
雪解け水な川

PC2 から PC3 までは 76km だし、ちょっと山があるかなくらいだなーと走り出した。 家の周りには雪が残り、そこココで溝に水が流れ出でていた。 あの豊富な水が何かに使えるといいのにと思いつつも、当方がちょっと考えただけで出るようなアイデアはすでに試されていることだろうよと考えることをやめた。

2011/05/07-17:30 日暮れ前
日暮れ前

日が暮れると、田んぼからゲコゲコ蛙の大合唱。 後で雨に降られるわけだが、アレは雨の前の予告だったのかもしれない。 っつうか、天気予報も見ずに行った当方自身のおろかさをのろったほうがいいかも。 弥彦までは昨年のアタック日本海とコースが同じらしかったが、見覚えのまったくない状態で「こんなところ走ったかなぁ」だった。

2011/05/07-19:11 弥彦の大鳥居
弥彦の大鳥居

昨年のアタック日本海では弥彦の大鳥居は Saikami Express に乗車中だったのでブレブレの写真しか撮影できなかったが、今回は独りだったのでしっかり停車してほぼブレのないリベンジ撮影だ。 直後に列車に抜かれたの、一所懸命漕いで後ろについた。

2011/05/07-19:20 日暮れ後の列車
日暮れ後の列車

夜はミスコースしやすいので、たくさんの目があったほうが安心だ。 それに当方は一人で走るとペースがとても遅くなるので、誰かについて行きたい。 ということで、一山あったにもかかわらずいいペースで PC3 に到着した。

2011/05/07-19:58 PC3 到着
PC3

PC3 から PC4 (約 336km 地点)まで

PC3 では 2 リットルの水を補給した。←オレってよく飲むなぁ。  オニギリ二個(合計 400kcal くらい)を食べて、途中補給用のつぶあんデニッシュ(合計 500kcal くらい)を購入した。

PC3 を出ると、なんか遠くでピカっと光ったのが見えた。 あれー?雷っすかー? 時々、水滴がポツっと顔に当たっていた。 明るいうちに日本海に出られたことはまだない。 波の音は聞いた。 しかし海は真っ暗だった。

日本海にでてしばらくしたら本格的に降り始めた。 当方は朝の「漕いでいれば寒くない」とばかりに他の方々が停車して合羽を着るのに止まらずに進行した。 しばらくすると列車が追いついてきた。 「まだまだ余力がありますねー」とのお褒めの言葉をもらったが、余力じゃなくて弱い力を恒常的に出し続けないと同じペースでは走れないのよ〜ん。 ガンバって列車に付いていった。

2011/05/07-20:13 最後に乗った列車
最後に乗った列車

いやースゲー降りだったさ。 女の人に振られるのは慣れているけど、ブルベで本格的に降られるのは初めてかな。 長野の帰りにちょっと降られた気がするけど、本格的という感じでもなかったような←記憶が怪しい。

2011/05/07-21:59 PC4
PC4

PC4 から PC5 (約 525km 地点)まで (三国峠越え)

PC4 では、ガッツリ行きたかったよ。 たくさん食べて脚回して熱量を発生させたかった。 とにかく雨に降られて寒いの寒くねーのって寒かったんだよ。 確かにカッパ着ないほうが悪い。 ま、当方の頭の悪いところをバッチリ魅せたね(ホれちゃダメだよ)。 さすがに水分はあまり減っていなかったので、シーフードカップヌードル BIG (約 450kcal )と助六寿司(約 550kcal)だけを購入して食べた。 上で掲示した推移グラフを見れば一目瞭然だが、 PC4 を出てドーピングするまではずっと寒い状態で、心拍も下がりドンドンと悪いほうへ行っていた。

2011/05/07-23:06 街
長岡の街

雨は強いままで、他のブルベライダーの話を聞きながら食べた。 長岡に予約している人がいてネットで 3,800 円だったとか。 その場にいたライダーの一人が、電話番号を聞いてケータイで電話を入れると四千何百円だかで部屋が取れたらしい。 まぁ、当初は健康ランドまで行くつもりだったらしいが、この雨だから正しい判断だといえる。 気の狂っている当方はというと PC4 でついにヤッケを取り出して着込んで走り始めた。 長岡の街の辺りはまだ漕ぎ出して時間が少なく身体も温まっていなかった。 結局、寒い寒いと思いながら漕いでいた。

2011/05/08-00:03 小千谷駅
小千谷駅

ふと、見覚えのある場所に出た。 そう、昨年のアタック日本海でも撮影した小千谷駅だ。 何かあるわけじゃないが印象的だったので今回も撮影した。

高崎まで 160km とかいう道路標識を見てゲンナリしながらも、漕がないと進まないし、結果としてゴールにも近づけないわけだから、とにかく漕いだ。 健康ランドから三国峠までは約 30km だ。 健康ランドに入るかどうか迷った。 ナンつっても寒い。 ところで濡れたこのジャージや靴下は乾かせるのだろうか?コインランドリーなどあるのだろうか?そういうのを見ていなかった。(ホームペイジでは在るとは確認できなかった)

2011/05/08-02:50 只今が其の時
ただ今がソの時

ハラも減っていた。 健康ランドまで、あと 10km くらいのところで、コンビニ発見。 そう、ヤるなら今だ! 焼肉弁当とジョージアエメラルドマウンテンブレンド(合わせて 650kcal くらい)だ。 弁当は腹を満たすため。 コーヒーは、ここ一番の覚醒作用を期待した。

効いた! 上で掲示した推移グラフのドーピングの後から出力が上がっているのが見て取れるだろう。 脚がくるくる回る、あんまり進まないのは依然として変わらないが、それでもちょっとは早くなった。 おかげで寒くなくなった。 健康ランド前を通過するときは元気で、「どこまで持つかわからないがとにかく行けるところまで行っちゃおうということで、寄らずに進行した。 明確に効果が切れたという感じはしなかったが、とにかく上りきれた。

2011/05/08-05:50 三国トンネル通過
再び三国トンネル

雨もなんとなく上がってきたかナーというときに、次の秘策を繰り出した。 そう、ラジオだ。 ヤッケには胸のところにポケットがある。 そこにラジオを入れて、なんか曲がかかったところに合わせて漕ぎ出した。 感度がイマイチなのか電波状態が悪いのか良くわからなかったが、まぁボチボチ聞くことができて気がまぎれた。 朝の 5 時からは SMAP の草g剛のインタビューを放送していた。 そして、ついには三国トンネルを通過した。 あと 150km なら 6 時間は無理にしても 8 時間以内で走りきれば自身の目標は達成できそうだ。

2011/05/08-07:23 コーヒー二本目
ドーピング再び

三国トンネルを下って、下り基調なのだがやっぱりハラ減った。 すでにつぶあんデニッシュもなく、コンビニでイナリ五個いりと缶コーヒー(合わせて 600kcal くらい)を摂って、走り出した。 効いたかどうかは不明。 空腹感は癒えた。

2011/05/08-07:52 いい天気だの〜
いい天気の下の菜の花

昨夜の雨がウソのように青空が広がり、菜の花も綺麗だ。 暑くなりそうだなぁと思うと同時に、暑くなるってことは南風が吹きそうだと思い至った。 そう、これから南に向かうのに南風が吹いてくれては困るのよん。

2011/05/08-08:00 ぶっとい配管
太い配管

途中で 5m を超えると思われる太い配管の上を通過した。 微妙に音がしていた感じからするに水でも流しているんだろうと想像した。

PC5 に近づくと、いい日和の中ツーリングしている自転車な人たちとすれ違った。 もう 500km 以上走ってボロボロな状態だとは思われてないだろうなぁと考えつつ自転車を進めたのだった。

2011/05/08-09:01 やっと PC5 だ
PC5

PC5 から ゴール (約 601km 地点)まで

PC5 では、ゴールまで持てばいいやという考えで、オニギリ(約 200kcal )とコーラ(約 200kcal )を購入した。 水もゴールまでという考えで 500ml のみ購入だ。

2011/05/08-09:05 PC5 で食べたもの
PC5 で食べたもの

予想した通り南風が吹いてきたよ。 ゴールに近づくと自転車な方々が増えて、イッパイすれ違った。 ヘロヘロな当方はイッパイ抜かれもした。 抜かれても付いていけずに、風除けにすることもできなかった。←付いていけても、それは不審だろう>オレ

2011/05/08-09:30 いい天気な風景
いい天気だなぁ

やっぱり最後のアップダウンは効いた。 ツーリングに来ているライダーの数が増えた。 そんなに山とか坂が好きですか?と…問いたくなるくらい、たくさんいたと思う。 スタートのときもだいぶ体力を奪われると思っているが、ヘロヘロの脚と体には特に堪えた。

ゴール

スタッフがお独り、イスでお昼寝中だったかな?当方が近づくとラチェット音で起きてくれて手続きをしてくれた。 そろそろ帰ろうかなーというころ、「寺泊付近でモンベルの寝袋で、あまりに寝心地がよくて爆睡し寝坊したので DNF 」な方がゴール地点に帰ってきた。 そうか、寝心地が良いのも問題だなと将来休憩を取るときの参考になると思った。

ブルベスタートからフィニッシュまでの走行記録は以下の通り。
項目内容備考・他
走行601.5km今回はミスコースなしだった、空気圧を規定通り 95psi にした、なお前半は表示がキューシートよりも多めに表示され、後半は誤差が縮小するような感じになった
実走行時間7.18.25休憩や信号などで停止中は含まず、どうやら 27 時間ちょっとで走りきったよう
平均走行速度22.0km/h三国峠があったのにスゲーぜ
期間中最高速度71.2km/hきっと誤差だろ?(笑) あ、昨年のアタック日本海でも出てるわ (^^;ゞ

パワータップのロガーが電池切れで最初の 100km は取得していないが、いつも 100km くらい走ると 2,200kcal 程度消費するので、それとパワータップで測定した想定消費エネルギー 8,400kcal をあわせると 10,600kcal と計算できる。 また、今回のブルベで測定できたのは 500km だから、五分の六倍すると 10,080kcal となり、 10,000kcal 以上は消費したと思われる。 消費エネルギーを計算しやすく 10,300kcal として、摂取エネルギーは約 7,300kcal で、トータル 3,000kcal の負債となった。

炭水化物をドンドン補給したので、基本的には脂肪を燃焼したともいえよう。 体脂肪を 7kcal/g としたとき(純粋脂肪は 9kcal/g らしい)に、約 400g を失ったといえよう。 すなわち、当方が体脂肪を 15% 前後で維持しているが、ざっくり 9kg あるわけで、 5% にも満たない量を失ったに過ぎない。 ということは、体脂肪をもっと落としても良いということがわかる。

つまりはブルベで走りきる分は基本的にある程度食べて補給できるので、 1kg もあれば十分だからして、体脂肪率は 2% 程度あれば十分だということになる。 取らぬ狸の皮算用として、さらに考えるならば、体脂肪を 1kg に減らせば、あと 8kg 軽量化できるわけで、こりゃースゲー軽量化だ。 自転車に金をかけるよりも安上がりな上に、パワーウェイトレシオも上がって言うことなしだな。 今回自転車と装備と水分と体で合計 80kg くらいになったわけだが、 10% も違うと坂も 10% 出力が少なくて済むから、坂がもっとラクになるんじゃないか? なーんて、プロじゃないからそんなに身体を絞ったりはしないよ〜ん。
項目エネルギー量(kcal)備考・他
朝食 1,100ぺヤング超大盛り
PC1 1,100サラダ巻きとパンとオレンジジュース
すき屋 800牛丼
PC2 750プリンとチョコパン
PC3 900オニギリとチョコデニッシュ
PC4 1,000助六寿司とシーフードヌードル BIG
7-11 650焼肉弁当とコーヒー
FM 600イナリとコーヒー
PC5 400オニギリとコーラ
合計 7,300概算ね♪

コースが違うので比較としてはあまり正しくないが並べてみてみる。 一応、約 284km までは同じコースらしいので、 300km までは同じと見てよいだろう。 見てみると、「〜 200km 」「〜 300km 」の区間でコバンザメした Saikami Express がいかに早かったかがわかると同時に今回は後半のタレが小さいことがわかる。 そして、あらためて自転車は「軽いことが正義」であることを教えてくれた InterMax 号のスゴさが最後の 100km (「〜 600km 」の区間)でわかるというものだ。
区間2010 アタック日本海2011 アタック日本海
平均速度イイワケ平均速度イイワケ
〜100km22.7km/h 23.3km/h昨年と同じコース
〜200km24.7km/h三国峠を越えた20.3km/h昨年と同じコース
〜300km21.5km/h 19.4km/h約 84km まで昨年と同じコース
〜400km15.3km/hどこかで寝ていた?漕ぎながら寝ていた?17.2km/h今年はちゃんと漕いでいた
〜500km12.8km/h菅平・二度上峠を越えた17.6km/h三国峠越えた
〜600km18.9km/h 17.2km/h 

フィニッシュ後

当日寝るまで

豊水橋のタモトで、知り合いに会った。 当方がよく顔を出す自転車屋さんでご一緒する方だ。 ブルベ直後にお会いするなんて奇遇だ。

その自転車屋さんも帰路上にあるので、店の外でお礼を述べた。 店長さんは自転車における当方の師匠だからね。 基本的な乗り方の技術はこの店長さんから教わった。

帰宅して、ハラは減ってるのにスパゲッティを食べようと思ったが喉を通らず、いったん昼寝した。 夕方に起きだして食べられなかったスパゲッティを食べて、身体を点検した。 ヒザはお皿が痛い。 ふくらはぎがちょっと筋肉痛で、モモは疲労と違和感があった。 問題となった右手の怪我は、カサブタがすっかり溶けてなくなってしまっていた。 雨の中自転車乗っていたからなぁ。 ふやけた手からは血も出てない状態だった。

右手掌底

また、左手はアームカバーと手袋の間に隙間があるなあとは思っていたが、面倒だったので放置していたら、日焼けしてとても痛いことになった。 肌が弱いのでアームカバーしているのだが、隙間だけで、しかも半日だけなのに、こんなになるなんて恐ろしくてアームカバーなしで半そでなんぞ着られないわ。

日焼け

翌日、積極的疲労回復

朝はモモに違和感があり、ヒザのお皿の下がちょっと痛いくらい。 歩くにはやや不自由した。

前回のブルベの後にも積極的疲労回復をしたら驚くほど改善した。 今回もやってみた。

タイムマネジメントについて

当方の場合、進行速度が計算できないので、休養のとり方がまだわからない。 しかしながら、健康ランドで休憩をとっても大丈夫なくらいの貯時間を取れるようになった気がする。 次回以降は休憩時間を検討してみたい。

考察

失敗

十二回目のブルベだ。 失敗したと思うことを書いてみたい。 詳細は箇条書きの下に記述。

  1. 雨濡れ…日本海に出て雨に濡れたのは寒く感じた原因
  2. 電池…パワータップのロガーの電池切れで自身の出力制御ができなかった
  3. 前日の睡眠…酒で寝付きは良かったが、後で目覚めてしまいしっかり寝た感がなかった

雨濡れについて

日本海に出て雨に濡れたことは失敗といえるだろう。 他の人がカッパを着る間走行したが、あとで結局着ることになったわけで、濡れがもう少し軽減していたならば、寒く感じることも少なかったろうと思う。

電池について

出力グラフを見れば一目瞭然だが、心拍がドンドン下がっている。 これは体力としてタレていることに他ならない。 悔やまれるのはスタートから PC1 まで過出力だったかもしれないのにわからなかったことだ。 電池が切れていただけなのは不幸中の幸いだが、さっさとコンビニでも入って電池交換して見ればよかったと後悔している。 …しかし、急に電源入らなくなるかなぁ。

前日の睡眠について

前日は休養と称して、いつもの軽い自転車漕ぎさえまったくしなかった。 それが、眠れるほどの疲労をつくらず寝られなかったんじゃないかと想像する。 いつも通り軽い運動をすればよかったと寝付けない頭で考えた。

成功

成功したと思うことを挙げてみよう。

  1. 走行法…一人で走っている時間は長かったが、出力をあまり上げずに走行できた
  2. カフェインドープ…カフェイン断ちしてのコーヒーは効いた
  3. ラジオ…本当に眠気覚ましになったかは不明だが、暇つぶしにはなった
  4. リンパマッサージ…復路の三国峠越えでやってみたが単なる休憩よりも効いたと感じた

走行法について

スタートから平地までを除く PC1 までの約 60km ほどは列車の中にいた。 PC1 〜 PC2 間は完全に独りでの走行。 PC2 〜 PC4 間はおよそ 50km ほど、どなたかの後ろを走っている状態だった。 PC4 からゴールまではずっと前に人がいない状態(っつうか不安になるくらい前後に誰もいなかった)だった。 合計して独りまたは先頭でいた道のりは 490km ほどと想像される。 150W 上限を目処に走ってみて、当方の現在の実力では概ね長持ちさせるにはいい目安だと考えられる。

インチキ空気抵抗低減ポジションも有効で、最近トライアスロンの選手のポジションに似ていることに気づいた。 トライアスロンのハンドルつけちゃえとか思ったが、調べてみるとどうやら今年からブルベではハンドルから前方への突起物が規制されるようになったらしく、ダメそうだという感じだ。 今は肘をつくだけで、何もつかんでいないので不安なため、つかむものをハンドルに取り付けても出っ張らない方法を考えたい。

カフェインドープについて

これも出力グラフを見ればよくわかるが、グラフの 320km 付近でコンビニによって、食べて、コーヒーを飲んだら元気が出ちゃった。 オマケというか、一応期待した作用でもあった眠気防止にも役立ったと思う。

その後も、二匹目、三匹目のドジョウを狙って、コーヒーを飲んだり、コーラを飲んだりした。 一応心拍もそこそこな状態だったので概ね効いていたと考えてよさそうだ。

ただ、カフェインは興奮剤としての効果があってドーピングの禁止薬物リストに載っていたこともあるそうだ。 今は監視対象とかで「カフェインは尿中濃度12ug/ml以上が陽性」で、コーラやコーヒーを一本飲んだくらいじゃ引っかからないとのことで、当方では問題なさげと考えてよさそうだ。 場合によっては将来載るかもしれないとのこと。

ラジオについて

PC4 で自転車にラジオをつけている人がいて、雨で壊れたらしかった。

ラジオ防水処理

当方はジッパーつきビニール袋に入れていたので、汗も雨も気にすることなく持参と使用が可能だった。 明け方は眠くなる時間帯のハズで、摂取したカフェインの効果がいつ切れるかわからない状態では聞き取りにくいながらも何か鳴っていることで気がまぎれたのは事実だった。 400km 程度では不要だと思うが、 600km に参加するときは持っているといいかもしれない。 が、ちょっと重いのは何とかしたほうがいいかも。

リンパマッサージについて

当方が出入りしている自転車屋さんのツーリングのときに教わった脚のリンパマッサージだ。 ふくらはぎを下のほうから徐々に圧迫して、ヒザ裏を押し、次にモモをしたから圧迫して、鼠径部(そけいぶ、脚の付け根のこと)を押すという方法で、老廃物を流すのだそうだ。

三国峠へのアプローチは長く、当方の認識ではテッペンまで 80km ほどと考えた。 そこで、牛丼を食べたすき屋のそばで一回、上りがキツくなり始めたところで一回、コーヒーを飲んだところで一回、リンパマッサージをしたわけだが、自転車を降りて座り込んで休憩するよりも脚をかなりリフレッシュできたと感じた。 「ツーリングの休憩のときにタダ座ってるだけじゃなくて、リンパマッサージしてみ」と教わったので試したわけだが、 300km を超えてヘロっているだけに効果を強く感じたのかもしれない。 今後も思い出せる限り実行していきたい。

余談になるが、自転車の漕ぎ方(回転数・登攀方法・ペダルの動かし方・列車中での走行法等)、ポジション、今回のマッサージなどなどこの自転車屋さんのツーリングで学んだことばかりだ。 自転車について、ナンもしらない当方が何とかなっちゃうのもこの自転車屋さんの店長のおかげだと考えている。 さぁ、地元の乗り方教室を開いてくれている自転車屋さんに Go だ! 飯能近辺ならサイクルハウスミカミへ行ってみよ。

結びに

今回は SR (SuperRandonneur) がかかった 600km だった。 ミスコースもなく、目標時間以内で走行でき、ダメージは前回のブルベ BRM416 九十九里ほど小さくはなかったが、過去のどの 600km よりも、多分どの 400km よりも小さくて済んだと思う。 コレまで学んだイロイロなことを試し、失敗を改善して、ツラいなりにドンドンラクになってきた。 これで安心して引退できる (笑)

長丁場のブルベを支えてくれているスタッフ、各列車の方々に感謝の念をささげる。

思いつくところを追加してみたいと思う。 意見・感想も歓迎だ。


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