2016 アタック!299

Attack! 299 in 2016, by SHIBATA Akira.
作成 2016/08/08

はじめに

正丸から秩父方面へ下る当方  Copyright (c) 2016 ミカミ店長

当方が出入りしている自転車屋さんが主催するイベントである 12 回目(ブリーフィングでは干支で一回りと言っていた)の「アタック!299」に出た。  当方にとっては六回目だ。  一応、連続出場していて 2011 年2012 年2013 年2014 年2015 年と参加した。  コースは飯能市役所からスタートして、踏切を越えて、サイクルハウスミカミ前経由の飯能中央公民館前の約 1.5km の市街地の県道 70 号を走り、県道 53 号で山伏峠を越えて、国道 299 号に乗って志賀坂峠、十石峠、麦草峠へと至る、全 157km (今回のメーター読みで 158km ほどあった) とのことだ。  上り坂で得られる標高の累計は 3,900m に迫ろうかという峠三昧な自転車イベントだ。 

本番前夜まで

一昨年 2014 年のアタック 299 で、7 時間 54 分を出して、当方としては大台を切り、気分的には引退し、昨年 2015 年のアタック 299 はエキシビジョンみたいな感じで出走し、 7 時間 59 分とかろうじて 8 時間を切った。

今年は、いろいろツかれているような気がしてる。 疲れているんじゃなくて、憑かれているような気がしてるんだ。 200q のブルべはタイヤがバーストしてリタイヤした。 300q のブルべは何とか完走できたが、あまりの寒さのせいか坐骨神経痛の症状が出て、今も変わらない。 600q のブルべは 190q 先でレシートをなくし、リタイヤして180km ほど自走して自宅に戻り、翌日自動車を取りにスタート地点に行くということをした。 自転車関連ではいろいろダメだ。 もうね、自転車関連は全然ツいていない、というか何かに憑かれているんじゃないか、実は厄年なんじゃないかとか、五月中旬からアタック 299 に出走する気が失われて、トレーニングも何もしてなかった。

それがね、 7 月 4 日のサイクルハウスミカミのツーリングで、「アタック 299 に参加するよな?」と聞かれて、サポートにまわりたいと表明したら、「すでに間に合ってる」というつれないお返事。 そんなワケで、一か月で脚の錆を落として、なまったのを少しでも鍛えないとイカン事になった。 憑かれた話には続きがあって、 7 月 16 日サイクルハウスミカミのツーリングに自動車で向かったら、エンジンストールした。 イグナイタという部品の交換が必要だということで、その周辺が原因だろう。 当方、茅ケ崎市に住んでいるわけで、日常的に自動車に乗るわけじゃないから、飯能の自動車屋さんに預けて修理してもらうのはいいんだけど、この間際になって 10 日ほどトレーニングできない日ができた。 自動車を工場へレッカーする時の時間とか、修理代とか、自動車の受け取りにかかる時間とか、電車賃とか、いろいろ故障がなければ不要だった事象が無駄に感じてしまう。 つまり、 7/5 スタートの 8/6 までの 31 日間のトレーニング期間の 1/3 がなくなっちゃった。 私ってば、やっぱり憑かれてるよねぇ←同意求ム 

自転車関連では憑かれていること、モチベーションの低い状態、直前の練習できないブランクから、第一目標は完走、脚の状態が良ければ 8 時間台、あわよくば 8 時間切りだ。 完走を目標って、低すぎる?……いやいや、昨年までは途中リタイヤなんて考えもしなかったんだけど、ここの所ね、ツいてないからね。 だから、ケガをせずに、ちゃんと帰ってくること、そして完走としたいんだ。

トレーニング

ヒキコモリの当方は、もうずっと三本ローラーでしかトレーニングしていない。 時間が圧倒的に少ないので、 LSD と言えるかわからないが、週に二日か三日ほど、一時間くらい 130bpm 程度の心拍で漕ぎ漕ぎしていた。 そんなぬるいトレーニングさえてもせずに、二ヶ月近くも、だらだらしていたら体重もしっかり増えて、脚も短時間なら動いても長時間はどうかなぁという状態だ。

まず、体重 66kg ってのはタルみすぎ。 せめて 5% くらい落としたい。 30 日あるから、 30 で割れば 100g なんだが、非常にツラいことがわかる。 100g の脂肪は 700kcal のエネルギーになる。 ということは、ヌルい運動でも 1400kcal 分を燃やさないとイカン。 筋肉は落としたくないから、十分な炭水化物とタンパク質は取らないといけなくて、なかなか微妙なところだ。 定常的に一日あたり 3000kcal 〜 4000kcal 程度食べてるから、これを 2000kcal 〜 3000kcal にすればいいじゃない?  いや、わかるけどさ、ハラへるんだよ。 食事制限だけじゃ、筋肉も減るしね。 ってなことで、本当は毎日 2000kcal くらいトレーニングしたいんだけど、心が弱いから、ソンナコトデキナイからして、食事を少し減らして、三本ローラーも少しやるということにした。 下に、絞り具合のグラフを置いておく。 多分当日は、自転車 13kg 、水分 2.4kg 、衣裳・靴・自転車装備品等で 1.6kg とし、体重 62kg 程度で、合計 79kg 程度でアタックに臨んだ。

体重変遷図

走行について、机上の作戦

過去の挑戦から走行時間はあまり変わらないことがわかっている。 2013 年は 7 時間 40 分強、 2014 年は 7 時間 40 分弱、 2015 年は 7 時間 41 分強だ。 今年も、停止時間が同じなら、 8 時間ちょっとで走り切れる可能性があるということだが、脚ナマってるからなぁ。

今年も矢久沢林道でなく国道 299 号の本道を行くらしいので、道のりがちょっと長くなるハズ。 8 時間切りに成功した過去と何かを変える理由もないし、改善できるアイデアもないので、自転車にボトル二本、背中にポカリスエット 900ml を一本挿して、トリプルボトルで行こうと考える。

コース

アタック! 299 コース図

オフィシャルページによると、標高は「スタートの飯能市役所: 90m 、山伏峠: 600m 、志賀坂峠: 770m、十石峠: 1,350m ゴールの麦草峠: 2,127m 」というグランフォンドだそうだ。  また、その成り立ちを引用すると、

Attack!299の始まりは、国道299号線の始まりから終点まで自転車で走ってみようというツーリングでした。(当初は埼玉県入間市の豊水橋から茅野駅) これほどにも面白辛く、車の通行量も少ないルートが僕たちの地元にあるのです。 こんなに素晴らしいコース、仲間を誘ってみんなで走ったら、もっと楽しくなるのではないでしょうか。  そんな思いから知り合いのサイクルチーム、クラブの皆さんを誘い、始まったのが「Attack!299」です。
ってなことで、アタック 299 というのは、その起源から、ツラいことは避けられないイベントでもある。

アタック! 299 のコース標高図
Attack299 標高図

アタック! 299 のコース標高図(当方の実測)
Attack299 標高図

まるでツールドフランスのコースのようで、以前調べてみたら、2010 年のステージ 17 Pau → Col du Tourmalet のコースは長さといい、規模といい、標高の変化といいソックリだった。  アタック! 299 は山岳賞のカテゴリに照らしてみると、、山伏峠→ 3 級、志賀坂峠→ 2 級、十石峠→ 1 級、麦草峠→超級という感じに分類してもよさそうだ。 

ツールドフランスのある日のコース標高図
ツールドフランス 標高図

なお、他の似たようなコースはないかと調べてみると、標高の変化の形が、ブエルタ・ア・エスパーニャの 2016/09/03 のコースがちょっと似てるかな。 J スポーツによると

フランス国境を越えて標高1705メートルのオービスク峠にゴールする、今大会でもっとも注目される第14ステージが競われる。しかもこのステージは200km近い長距離で、オービスクに到着するまでにカテゴリー1の峠を3つ越えなければならない最難関のクイーンステージだ。
そんなわけで、プロも大変なツールドフランスの山岳コースに似ていたり、ブエルタ・ア・エスパーニャでの最難関のコースに似ていたり、そういうコースを走るのだということだね。

ブエルタ・ア・エスパーニャのある日のコース標高図
ブエルタ・ア・エスパーニャ 標高図

本番前日

今回も輪行だった。 今回は、西武池袋線の入間市駅近くの入間第一ホテルに宿泊した。 昨年宿泊した新狭山の新狭山第一ホテルは予約が取れなかった。 一昨年は飯能でマロウドイン飯能に前泊したのだが、シングルの空き室ナシだった。 入間市駅のほうが飯能に近く、しかもアタック 299 のスタート地点へ向かうには、国道 299 号の起点を通過するわけで、当方は正しく国道 299 号を全部走り切っていると言えよう、エッヘン。 昨年の愚(ホテルを出るのが遅くてスタート地点までマジ漕ぎして疲れた)を再現しないためにも、ちゃんと計画的に早起きして、時間に余裕をもってスタート地点に到着できるようにしたい。

2016/08/06 辻堂駅から見る青空
青空

市役所から 200m のマロウドイン飯能はアタック 299 に出るための宿泊場所としては最高のロケーションだ。  一昨年は「近すぎて市役所に行くのにウォーミングアップにもならない」とか抜かしていたが、去年宿泊した新狭山第一ホテルは 15q くらいあった。 入間第一ホテルからなら、 10km 弱だ。 ただし、入間第一ホテルは駅からはちょっと見つけづらい(新狭山第一ホテルは駅近くで見つけやすい)ので、時間に余裕があれば、どちらからでも、大した問題ではない。

2016/08/06 入間第一ホテルで駐輪中
駐輪中

しかしながら、 2016 年までの当方が宿泊経験した中では、マロウドイン飯能が断然オススメだ。 理由は二つ。 一つ目は上に書いたように近いことだ。 ウォーミングアップができなくたって、必要ならどこかを走ってくればいいだけの話だ。 遠い場合には時間に余裕がなければ、昨年のようにマジ漕ぎしてスタート地点に向かわなくてはならないわけだね。 理由のもう一つは自転車の扱いだ。 下に「 2014/08/02 ラウンジに置かれた自転車」の写真を再掲する。 当方の自転車は CX900 という、ママチャリよりは高額であるものの、ほかのロード乗りが乗っているような高額な自転車ではない。 そのため、気軽に外に置けるが、昨今の自転車の盗まれ具合を考えると怖い人が多いんじゃないかな。 雨はともかく、盗難の恐れを考えると、外に停めるなら、一考の余地ありと思う。 盗難はねぇ……自動車よりも高額な自転車に乗ってらっしゃる方もいるので、アタック 299 で前泊するなら、外に駐輪するよりは、自転車のお値段を言って、宿泊する部屋に置かせてもらえるよう交渉するなど、何らかの相談をした方がいいだろう。

2014/08/02 マロウドイン飯能で駐輪中
ラウンジで駐輪中

アタック! 299 当日

今年は身体も温まっていたが、出走者に弾丸超特急の牽引車になる人がいるのを知って、早々について行く気も失せた。 あわよくば、永田までと思っていたが、昨年のアタック 299 よりも、一昨年のアタック 299 よりも、早く、中央公民館前の信号を過ぎて、すぐにチギれた。 過去の履歴としては 2011 年は 8 時間 34 分だった2012 年は 10 時間 0 分 20 秒だった2013 年は 8 時間 8 分だった2014 年は 7 時間 54 分だった2015 年は 7 時間 59 分だった

今年の結果

今年の目標は完走。 第二目標 8 時間台でのゴール、あわよくば 8 時間切れたらいいな程度だ。  ソレに対し 8 時間 9 分とちょっとで第二目標クリアだった。  「あわよくば」な目標は達成できなかった。 細かいことはこれからグダグダと書くが、 8 時間を切れなかった理由は、つまるところトレーニングが足りないだけだ。 来年、出られて単独走行なら、 8 時間を切りたい。

約 8 時間のダイジェストとしては下のように心拍や出力が推移した。  写真付きの細かいところは、いつものようにだらだらと当方の感想をグラフの下に流してみよう。 

推移

スタート前

今年は昨年に続いて出走時刻を 05:00 とした。  五時発の弾丸超特急な列車には乗る気もなく、どの列車にもついていけないことには変わりない。 そんなわけで、五時に一緒にスタートして、カメのようにゆっくりであっても着実に進む方向とした。

ちゃんと余裕をもって、ホテルをチェックアウトしたら、四時スタートのブリーフィングに間に合うくらいに到着できた。 ゆっくりと準備を行い、スタートに備えた。

2016/08/07-03:56 四時スタートのブリーフィング中
四時スタートのブリーフィング中
2016/08/07-04:14 チームアタック四時十五分スタートの組
チームアタック四時十五分スタートの組
2016/08/07-04:26 受付の方たち
受付の方たち

受付の方々が女性ばかりで、まだ、走ってもいないのにドキドキした。 根拠はないが、自転車関連、特に 3up のイベントだとオッサンが受付じゃないかと勝手に思っていた。 と思って、過去を振り返ったら、ちゃんと女性受付いっぱいいるじゃないの!  どうやら、当方が記憶喪失していただけのモヨウ。

2016/08/07-04:27 四時半スタートのブリーフィング中
四時半スタートのブリーフィング中
2016/08/07-04:44 まったりとスタートを待つ五時スタートの人々
まったりとスタートを待つ五時スタートの人々

四時半スタートの方々が行ってしまうと、残るは五時発の人が残っているだけだった。 準備中の方と、準備を終えて、ヒマな方々がいた。 ミカミ店長が当方に「回収しろ」のようなことを言っていたが、そんなに遅いはずないと思い、話半分っつうか、真に受けないでいた。

2016/08/07-04:57 五時発のブリーフィング中
五時発のブリーフィング中

でもって、余裕ブっこいていたら、時間が無くなって出発直前にブリーフィングも五時発のお約束か。

スタート〜山伏峠

2016/08/07-05:02 サイクルハウスミカミ前信号ですでに弾丸超特急にちぎられた人々
サイクルハウスミカミ前信号ですでに弾丸超特急にちぎられた人々

市役所を右折してでると踏切を二つ越えて、突き当たりの信号を右折したところにサイクルハウスミカミがある。 五時発弾丸超特急な列車はさっさと行ってしまった。 後半の方々は、信号に引っかかって、ミカミ店長に「ソコが僕の店です」と紹介されていた。

2016/08/07-05:07 中央公民館をすぎて最初の信号で追いついちゃった
中央公民館をすぎて最初の信号で追いついちゃった

「ゆっくり走ろう埼玉県」な当方は中央公民館の信号で列車からおいて行かれはじめた。 しかし、次の信号が赤だったので、追いついちゃった。

2016/08/07-05:09 グルペットな最後尾列車
グルペットな最後尾列車

あっという間に、当方の前からは自転車列が遠ざかった。 しかし、あれー?  四時半発のゼッケンをつけた二人組が停まっていた。 追い抜かしざまに、「大丈夫?」って聞くと、二人はすぐに走り始めて、当方に追いついてきた。 当方がチンタラ走っているのを見て、「登りに強いんですか?」と聞かれたが、「いや、平地も登りも弱いです」と回答すると、ペースを上げて、当方を抜いた。 っつうか、まっすぐな下りしか強くありませんョ、と心の中でつぶやいた。 そのまま離れそうだったが、当方もちょっとペースを上げ、勝手連結してくっついていくことにした。 そのうち、前方にミカミ店長発見。 「グルペットで拾っていけ」と言われていたが、本当にゆっくり走っているとは……  冗談だと思っていたことよ。

2016/08/07-05:16

当方を入れて四人で先頭をローテーション回しながら走り始めた。 当方的には、先頭を走っているときには、すこーしオーバーペースだが、後ろに着いたときはかなり楽なので、自分の番が来た時にはペースを崩さないように走った。

2016/08/07-05:25 KJM さんを加えて五人列車形成
KJM さんを加えて五人列車形成

そのうち、前方から見覚えのある方が……  kjm さんがゆっくり走っていた。 店長とゆっくり走るつもりだったらしい。 そんな事情を知らないので、当方はメカトラか?体調不良か?とマジに聞いちゃった。 コメリのちょっと手前から五人でローテーションが回り始めた。

2016/08/07-05:47 上名栗 23 ℃と悪くない
上名栗 23 ℃と悪くない

列車に乗って、ずっと行けるかと思ったが、大変残念なことに、下の写真を撮って、ちょっと先くらいで、心拍が十分に上がってないことに気づいた。 その割にペースが上がっていて、傾斜がキツくなってきていて、チギれ宣言。

2016/08/07-05:56 名郷で山伏峠へ登り始めて片道交互通行の信号で停車
名郷で山伏峠へ登り始めて片道交互通行の信号で停車

そして、名郷からはさらに傾斜がキツくなって、どんどん四人は小さくなっていった。 が、四人は片側交互通行信号に引っかかって、当方は追いついたのだった。

2016/08/07-06:00 傾斜がキツくなると離される
傾斜がキツくなると離される

信号が青に変わり、ついていけるかなと思ったけど、傾斜がキツくなって、すぐに離された。 四人は話をしながら登っていたから、かなり余裕があったようだ。 当方は、自転車をこぐだけでイッパイイッパイだったため、ついて行ったとしても、黙って話を聞いていただけだろう。 もう、かなりはぁはぁしてたし。 でもね、このはぁはぁした頃から、心臓の調子が上がってきたようで、心拍があがって、ペースがあがったんだな。

2016/08/07-06:05 ホイールトラブルのモヨウ
ホイールトラブルのモヨウ

とある場所で、二人組のお一方が自転車を停めて、ホイールをいじっていた。 パンクのようではなく、スポークが折れたか何かのようだった。 ここで、初めて一人を抜いて、前の三人を追いはじめた。 山伏峠は登りの時、最後の右ヘアピンを過ぎると傾斜がゆるくなるんだな。 少しペースが上がったと思った。

2016/08/07-06:16 撮影中のサポートの方
撮影中のサポートの方

てっぺんのちょっと手前でカメラを構えていたので、「あと一人いますー」と告知して峠に到達した。 写真もブレてるし、よく覚えてないが、 inb さんだったかなぁ。

2016/08/07-06:16 山伏峠通過
山伏峠通過

出発後、 1:16 と結構遅いタイムで山伏峠に到達した。 過去の記録は、2012 年(記録 10 時間)はスタート後 1:18 だったが、 2013 年(記録は 8 時間 8 分)はスタート後 1:12 だったし、2014 年(記録は 7 時間 54 分)はスタート後 1:17 だった2015 年(記録は 7 時間 59 分)はスタート後 1:13 だったということで、遅いなりには悪くないペースで来てはいた。

山伏峠〜志賀坂峠

山伏峠から下って、国道 299 号に出ると自転車をガスガス漕いで進んだ。 そう、当方はこういう、あまりクネクネしてない下りくらいしか人並みに速く走れないのだ。 今思うと、新型のダウンヒルポジションを実行してもよかったんじゃないかな。 下りを一所懸命漕いで、それなりに走っていたつもりだったが、後ろにはミカミ店長、 kjm さん、二人組の一人がついてきていたので、信号で当方は後ろに下がって、再び列車についた。 横瀬のあたりで、ホイールトラブルの方の相方が電話をかけてみた。 下っていたら、聞こえないし、取れないんじゃないかということだったが、チャレンジしてみた。 結果は電波が届かないか、電源が切れているというアナウンスだったようで、しばらく進行することになった。

当方を除く三人は、秩父市街に入って、国道 140 号にぶつかる直前の右カーブの左側にあるコンビニに入って、後続として走っているハズのホイールトラブルの方を待つことにしたようだ。 当方は、遅いので、先行することを選んだ。 結果的にはこれが功を奏した。

国道 140 号を越えて、踏切を越えると国道 299 号は右へ直角に曲がる。 そして、秩父駅前を過ぎて、信号を一つか二つ過ぎたあたりで、自転車が追いすがってきた。 「あー、やっと追いついた」と、その方はホイールトラブルで後続となった方だった。 「あれ?市街に入る右カーブの左側で三人が待っていたハズなんだけど?」と当方が問うと、一応は見たつもりだったらしいが、見つけられなかったモヨウ。 当方がアソコで別れてなかったら、来ない人をずっと待ち続けることになったのだから、分かれて正解と言っておこう。 このホイールトラブルの方はコンビニに寄りたいということだった。 ちょっとだけ二人で一緒に走り、左側にセブンイレブンがあることを知っていた当方が、そこを紹介すると、そこで何かを買うとおっしゃっていた。 「見つけやすいように、自転車を目立つところに置いておこうか」ってなことを言っていたが、当方もそれはいいアイデアだと同意した。 再度、一人で先行させてもらうことにした。 後続四人が合流したら、高速列車となって、猛追されると思って、回らない脚でクランクをまわして必死に逃げただよ。

2016/08/07-06:54 kymr さん
kymr さん

進行方向右側に 3up ジャージを発見した。 「どうしましたー?」と近寄ると、「ディレイラがなんかおかしいみたい」ということで、手でペダルをつかんでクランクを逆回転させてくれた。 ふと、チェーンラインに違和感を感じてよく見た。

原因はコレですな。 そう、チェーンが切れかかっていた。 何速かはわからないが、 9 速ではないらしい。 当方の自転車は 9 速なので、チェーン関連だと、 9 速のコネクティングピンっちゅうのかな、それと 9 速ミッシングリンクを一組持っているだけだったので、できることはなかった。 ミカミ店長が猛追しているハズだから、「もうすぐ店長が来るから、直せるかも」ということで、言い残して、また先行。 当方の脳内では、猛追店長に、あっという間に抜かれるぜと思っていたのだった。

修理中のミカミ店長

少し先で、 nmk さんがいたので、チェーンが切れかかってるので、店長が直せなかったら回収になるかもと教えて、さらに進行した。 ちょうど nmk さんは軽トラに乗っていた。 軽トラは回収には悪くない車だ。

2016/08/07-06:56 トラブルの原因
トラブルの原因
2016/08/07-07:16 小鹿野セブンイレブン
小鹿野セブンイレブン

毎年、小鹿野セブンイレブンで五時発の人たちを抜くので、写真だけ撮ったが、誰もいなかった。 みんな、アの弾丸超特急に乗って行ったのか、あるいはソレに乗らないでも、豪脚列車に乗って行ったかな?とそんなことを考えながら通過した。 2015 年はスタート後 2:06 で通過してて、今年はスタート後 2:16 だから、 10 分遅れですな。

2016/08/07-07:32 新秩父開閉所
新秩父開閉所

そして、見るたびに秘密基地に見える、新秩父開閉所をスタート後 2:32 に通過だ。 例年と比較して早くもないが、ひどく遅いわけでもないタイムだ。 2015 年はスタートから二時間二十三分(記録 7 時間 59 分)、 2014 年はスタートから二時間二十八分(記録 7 時間 54 分)、 2013 年は二時間二十一分(記録 8 時間 8 分)、 2012 年は二時間三十五分(記録 10 時間)、2011 年は二時間三十六分(記録 8 時間 36 分)だった。

2016/08/07-07:40 icmr さん
icmr さん

そして、 icmr さんに追いついた。 ここまで抜いた二人と三人は、それぞれメカトラブル、またはその関係者なわけで、当方が追いつくのもある意味当然だった。 しかし、 icmr さんにトラブルがあったか、なかったかは知らないが、とにかく初めてマトモに走行中だった人に追いついたと言えよう。

2016/08/07-08:05 smd さん(五時発)
smd さん(五時発)

smd さんは自転車には昨年 2015 年の五月から何十年ぶりかで乗り始めたとのこと。 でも、昔はレースに出ていたのだそうだ。 要所要所でポイント、何周回目でトップだと何ポイントとか、どこかの坂のてっぺんでトップだととかだと思うが、そういうタイプのレースにでていたらしい。 この方のおかげで当方は 8 時間台前半でゴールできたといっても過言ではないと思う。 今回のアタック 299 での最大の恩人だと思う。

志賀坂峠〜十石峠

2016/08/07-08:13 志賀坂峠
志賀坂峠

昨年は 08:06 に志賀坂峠に到達したが、七分遅れで到達ということで、相変わらず、悪くないペースで到達できた。 八時過ぎから一緒に走ってきた smd さんのおかげで、あまりタレずに上ってこられた。

2016/08/07-08:27 28 ℃
28 ℃

気温はぐんぐん上がり始めて、 28 ℃に到達した。 遠くに見えるのは smd さんだ。 志賀坂峠を下って、登りに入って、 smd さんと一緒に上野村のエイドまで一緒にいったのだった。 ここらへんは登りと下りが繰り返しでてきて、当方には厳しい区間だ。 smd さんのおかげで、いいペースで進んだと思う。

2016/08/07-08:31 26 ℃
26 ℃

昨年は 21 ℃だったのに、今年は 26 ℃だ。 暑いなーと思っていたが、やっぱり気温たかかったんだね。 記録を取っているとこういうことがわかる。 まぁ、わかったからと言って、何ができるわけじゃないけど、暑いのにもっと強くならんとなーと課題が浮き上がってくると思う。

2016/08/07-08:33 四時半発の方
四時半発の方

smd さんと前を交代しながら進んでいると、四時半の方を抜いた。 結構な相対速度だったと思う。

2016/08/07-08:37 いつもの時計
いつもの時計

スタートから約 90q のところにある時計だ。 昨年と比較すると 6 分遅れということで、今年はよわよわなのに、こんなペースで来られるのは、名郷までの列車と、 smd さんのおかげだろう。

2016/08/07-08:45 スタート時刻不明
スタート時刻不明

ゼッケンをつけているから、アタック 299 の参加者であることは間違いないが、写真が白トビしているので、出発時刻はわからぬ。

2016/08/07-08:49 smd さん
smd さん

smd さんと交互に前にでて、引いたわけだけど、実は当方は登りになると遅くなって、 smd さんに引いてもらった感じ。 っつうか、たぶん脚を抜いて(手を抜くの脚版)くれて、ちょっとゆっくり目に走ってくれたのだと思う。 上野村エイドステーションまでのおよそ一時間ほどを smd さんと走ったことになる。

2016/08/07-08:52 上野村エイドステーション
上野村エイドステーション

上野村のエイドステーションには今年も寄ることにした。 積載している水に不安があったのだ。 あと 30km なんだけど、渇水状態なったら、この気温だ、死ねる。 で、あれー?なヒトタチが写真に写っている、 nsbys 夫妻が写っている。 出走してないし、サポートでもないハズなのに……、群馬から近い? とにかく、応援に来てくれたことには感謝だ。 「遅いんじゃね?」って聞かれたけど、昨年比で四分遅れなだけだ。 っつうか、志賀坂峠の昨年比で七分遅れからは三分も縮めた。 やっぱり、先頭交代しながら来ると早いんだね。 当方が smd さんと脚が合うくらい早かったら、もっとタイムを縮められたかもしらん。

2016/08/07-08:54 sgym さん at 片側交互通行区間が続くところ
sgym さん at 片側交互通行区間が続くところ

上野村のエイドステーションを出ると十石峠への登りが始まる。 エイドステーションをでてすぐのあたりでは、片側交互通行が何回か繰り返された。 そこでは信号に引っかかった一団があった。 当方は偶然、信号に到達したときに青信号に変わったので、止まらずに進むことができた。 すぐ前にいる sgym さんとは長いこと前後した。 傾斜がキツくなると、 sgym さんが前に、傾斜がユルくなると、当方が前に。 それは、さっきまで一緒に走っていた smd さんの時と同じ傾向だ。 要するに、当方は登りに弱い。 え?知ってるって、そうだよね、何度も書いてるもんね。

で、まぁ途中、 sgym さんよりも少しばかり先行できたので、ガンバって振り切ろうとしたんだけど、長いことチギれなくてね、大変だったよ。 十石峠の上の方になって傾斜がゆるくなってやっと見えなくなった。 当方にとっての真のアタックかもしらん。

2016/08/07-08:56 GROVE宮前平の二人
GROVE宮前平の二人

このへんは前方に sgym さんが見える。 上の写真の二人は出発が 30 分違うハズだが、一緒にいいペースで進んでいた。 おそらくは右の方は女性で三時半発なのだが、左の方は男性で三時発……うーん、謎だ。

2016/08/07-09:04 たぶん四時発の方
たぶん四時発の方

この辺になるとチームアタックの人がビューンと抜いていくことがあってカメラを準備する間もないことが多く、撮りのがしも結構ある。 というか、当方も余裕がなくてね。

2016/08/07-09:11 四時半発の方
四時半発の方

キツいなーと思いながら、振り返れば、 sgym さんが見えて、チギろうと当方は一所懸命漕いでいた。

2016/08/07-09:16 三時半発の方
三時半発の方

湿度高いと思っても、木々の間なので、麦草峠への登りはじめのあたりよりはマシってのがわかってない当方で、いつも暑いと心の中で不平を述べているのだった。

2016/08/07-09:29 四時半発の方
四時半発の方 4501?

時々、自動車やオートバイが来るわけで、ライダー同士で前後の自転車に注意を促すように声をかけていた。 こういうのはなかなかいいなと思った。

2016/08/07-09:31 サポートカーと避ける自転車
サポートカーと避ける自転車

サポートカーと自転車が一緒に走っていると、なんかテレビとかでみるプロの自転車レースみたいだ。 観客はいないけどね。 それに、サポートカーは抜きざまに声をかけてくれることが多い。 これはヘコタれている当方にはなかなか良い。 心が折れかかっているところで声をかけられると少し復活するのだ。 自転車に乗っていないけど、サポートカーも参加者であり、サポートカーあってのアタック 299 であるようにも思う。

2016/08/07-09:32 三時発の方
三時発の方

みなさん、割とラクそうに走ってるように見えるんだよな。 記録を見ると、当方などは、はぁはぁして、脚の出力は下がっちゃって、タレてるんだけど、心拍はしっかり上がって、ガンバってることがわかる。

2016/08/07-09:32 スタート時刻不明
スタート時刻不明

自転車がもっと軽かったら、地球の重力が半分くらいだったら、ラクなのになーとか不毛なことを考えつつ、走っていた。

2016/08/07-09:32 多分 ued さん
多分 ued さん

やっぱり、時々 3up のライダーがいると安心する。

2016/08/07-09:32 一般ライダー?
一般ライダー?

こちらも朦朧としているせいか、ゼッケンつけているかわからない、そういうライダーも走っていた。 一般のライダーかもしれない。

2016/08/07-09:53 三時十五分発チームの方
三時十五分発チームの方

チームで走っている人はだいたい同じような格好しているので、わかり易い。

2016/08/07-09:57 パインヒルズ90サポートカー
パインヒルズ90サポートカー

あちこちで見かけたパインヒルズ90サポートカー。 手厚いサポートをしているようだった。 この辺で傾斜がゆるくなり、いったん下ったので、てっきり十石峠だと思った。

2016/08/07-10:00 三時十五分発チームの方
三時十五分発チームの方

てっぺんに着いたと思っても、実は十石峠はもうちょっと先であることを後で気づいて、毎年がっくりくるのだった。

2016/08/07-10:03 一般ライダー?
一般ライダー?

記憶違いでなければ、上の写真の方に「もう一回下って、そのちょっと先が十石峠」と教えてもらって、元気がでた。 終わりが見えれば、ガンバれちゃう当方もゲンキンなものだ。

十石峠〜ゴール(麦草峠)

2016/08/07-10:10 十石峠
十石峠

せっかく上野村エイドステーションに、昨年比で四分遅れで到着できたのに、十石峠はまた昨年比で七分遅れになった。 やっぱり、一人で走っていると遅い。 今年はトレーニング不足からくるパワー不足が引き起こす遅さ、そしてタイムが悪いことが結果として出ている。

2016/08/07-10:21 三時四十五分発のチームの方々
三時四十五分発のチームの方々

今年は一人で下った。 十石峠を下り始めてしばらく走っているとチームアタックの人たちが談笑していた。 今日は前回よりどれくらい遅いかなーとか考えながら、下ったわけだが、二ヶ月くらい前にどこかで読んだライディングポジションの話を思い出し、その話をもとに新型のダウンヒルポジション試してみた。 先日、そのポジションを漕いでいるときに試したがうまくいかなかったので、今度は脚を止めて下るときのポジションとして試したのだった。

2016/08/07-10:39 佐久穂セブンイレブン(チェックポイント)
佐久穂セブンイレブン(チェックポイント)

ってなわけで、十石峠→佐久穂 CP (セブンイレブン)間の個人的タイムトライアルのタイムは 29 分で最速を記録した。 昨年は山吹色の自転車の方と先頭交代しながら下っての 29 分達成だったが、今年はソロ走行だったので、個人として早くなったと言えるし、脚の合う人と複数人と一緒だったらもっと早かったかもとも思う。 多分、もう一つの理由は新型のダウンヒルポジションが効いたのだと思う。 これからも使うチャンスがあったら、また使ってみたい。 2014 年はソロ走行で 30 分で到着して、 2013 年はソロ走行で 32 分かかって、2012 年は SKMB さんと交代しながら下って 30 分だったから、ちょっとづつ早くなっていると思う。

2016/08/07-10:48 雲行き
雲行き

雲行きは、悪くない。 っちゅうか、全く雨は期待できない。 当方は雨ごいをしていたが、ダメだ。 暑い中を登坂することになった。

2016/08/07-10:55 登攀開始
登攀開始

昨年比で四分遅れで登り始めた。 ここまでは悪くないペースだ。 そして、ゴボウ抜かれタイムスタートだ。 たくさん抜かれたのだが、当方が遅いがために相対速度が大きすぎる上に、余裕が全くなくて写せない人が多かった。

2016/08/07-11:12 三時四十五分発のチームの方々
三時四十五分発のチームの方々

やっと写せたチームの方々。 スゲー勢いで抜いていくものだから、こういうのは奇跡の一枚っぽいのだ。

2016/08/07-11:18 三時半発の方
三時半発の方

上の方は当方を抜いて、そのあと直進すべきか、左へ行くべきかとコースを迷っていた。 当方を抜いてすぐだったので、まだ近くにいた当方が後ろから「直進ですー」と述べたら、すーっと行ったのだった。 ただ、左でも行けたのだが、傾斜がキツいらしいことと、町道とのことだから、やっぱり正しい国道 299 号を上ってもらった方がいいだろう。

2016/08/07-11:21 チームで休憩中
チームで休憩中

サポートカーがクーラーボックスをおろして、チームのメンバーをサポートしていた。 木陰がうらやましいことであったわ。

2016/08/07-11:36 smd さん
smd さん

そして、 smd さんが登って、追いついてきた。 どっかで落車したとのことではあったが、自転車を漕いでいるので、擦過傷と打撲くらいだろうか。 後でバンソウコウを見せてもらったら、大きいのを貼っていたり、何か所もあったりと、怖かったわ。 当方などは臆病者だから、怖くない速度でしか下らないちゅうことで、下りでコケたことはない。 最も右側はみ出しトラックを避けて、トんだことはあるけどねー。

2016/08/07-11:38 三時四十五分発のチームの方
三時四十五分発のチームの方

この辺、当方の脚は限界にキていて、モモがピコッ、ピコッとキていた。 ちょっと、油断するとピキキと攣りそうだった。 というか、釣りかかっていた。

2016/08/07-11:39 四時発の方
四時発の方

でもって、 cb さんがゆるゆると当方に追いついて来ては、「 mtmr さんを待ってる」とか言って後ろを振り返ったり、ハァハァしている当方のわきで、当方と同じペースで登って、明らかに休んでるんだな。 もうね、さっさと抜いてくれーってな感じでいた。

2016/08/07-11:43 cb さんと mtmr さん
cb さんと mtmr さん

そして、ソの瞬間はきた。 ビキビキビキーと両モモが攣った。 漕げないので、降りた。 停まっていたら、当たり前だが、 1mm も進まない。 久しぶりの押しを入れた。 何年ぶりだったろう?  ちょうど、 mtmr さんが来たということで、 cb さんは当方を抜いていった。 上の写真の遠くに見える方が cb さんで、近いほうが mtmr さんだ。 ここで、佐久穂 CP でもらった電解質のラムネみたいなタブレットを口に入れた。 固かったが噛んで水で胃袋に流し込んだ。

2016/08/07-11:58 三時四十五分発のチームの方々
三時四十五分発のチームの方々

およそ 5 分くらい? 自転車を押し歩いたら、漕げそうな気がしてきたので、再び自転車にまたがり、クランクをまわし始めた。 ボトルの水をモモにかけてみると、ちょっと調子よくなってきた気がした。 くるくるクランクをまわしていたら、また両脚とも攣った。 今度は脚の三面、つまり前面、後面、そして内モモと攣って、実に痛かった。 脚が動かないもんだから、自転車を降りることもできず、痛みに耐えて、無理やりクランクをまわしたら、痛みは残るものの脚が動くようになった。 再び、モモに水をかけて復活をまった。 多分オーバーヒートしていたのだろう。 だんだん、調子が戻って、先行していたチームアタックの方々の休憩しているところに追いついた。

2016/08/07-12:00 サポートカーの方
サポートカーの方

あちこちにサポートカーがいると、直接サポートを受けなくても元気がでるものだ。

2016/08/07-12:04 atrs さん
atrs さん

登っていると atrs さんに追いついた。 「いつもより遅いんじゃ?」という指摘。 結果的には正しい指摘だったが、当方としてはトレーニングが少ない割に走れている気がしたので、「そうですかぁ?」ととぼけた。 まぁ、指摘は正しいし、トレーニングが足りないのにあのタイムで走れたのだから、調子は良かったと言える。

2016/08/07-12:08 標高 1500m 標識とライダー
標高 1500m 標識とライダー
2016/08/07-12:11 サポートカーとライダー
サポートカーとライダー

上の写真は「お水ありますよー」と声をかけてくださったサポートカーだった。 今は、寄らなかったことは後悔している。 この辺、傾斜がゆるくなっていて、しかも出力は低いながら、脚の調子も戻ってきていて、しかももうすぐ 1600m エイドが近いことを知っていたので、「ありがとうございますー」と礼を述べて通過したのだった。 よく考えれば、ほかのチームのサポートカーのサポートを受けてみるのは良かったのではないかと、本当に後悔している。 また、チャンスがあったら、是非寄ってみたい。

2016/08/07-12:13 サポートカーの方
サポートカーの方
2016/08/07-12:17 1600m エイド
1600m エイド

この 1600m に合わせて、水を消費してきたので、目指していたところで安心した。 コーラを紙コップで三杯もらい、水をボトルに一本もらって、走りを再開した。 信号の停止時間よりも短かった。

2016/08/07-12:43 四時半発の方
四時半発の方
2016/08/07-12:50

2016/08/07-12:52 片側交互通行信号
片側交互通行信号

えーっ!  こんなゴールに近いところで片側交互通行信号ですかーっ?  なんかね、ガッカリデスヨ。 自転車から降りて、脚の屈伸をしようとしたら、モモがピキピキきていて、攣りそうだった。 相変わらず限界に近い状態だった。

2016/08/07-12:56 nzw さん
nzw さん

信号で、追いつかれて抜かれるかと思ったが、当方得意の終わりが見えるとペースが上がるという状況で、結局先行した。

2016/08/07-13:05 mtmr さん
mtmr さん

そして、一時間くらい前に cb さんと一緒に先行した mtmr さんに追いついたのだった。 当方のゴール前で調子がでるってのはたんなるオチョーシ者ってことかな?  ついに 13:08 ゴール。 麦草峠に到達したのだった。

今年の登りの区間タイムは二時間十三分だった。 2015 年のアタック 299では二時間八分かかった。 過去を振り返ると、 最速だった 2014 年では一時間五十七分、 2013 年は二時間七分で、 2012 年は二時間四十五分ほどで、 2011 年は二時間十五分だったから、 両脚が攣って押したこと、降りずに済ましたが両脚が攣ってとても遅くなったとき、片側交互通行の信号、これらで 5 分くらいはロスしたと思うから、ロスがなくても 8 時間は切れなかったと思われる。

ゴール〜帰宅

2016/08/07-13:23 ゴール記録の方々
ゴール記録の方々

実はゴールして自転車を降りたとたん、両脚が攣った。 またしても、両脚とも三面(前面、後ろ面、内モモ)が攣って、歩くことも、座ることもできず、立ったまま、おさまるのを待ったのだった。

2016/08/07-14:56 縄文の湯
縄文の湯

ゴールして、 15 分くらい休んでから、カップラーメンを食べに国際自然学校まで 6km ほど下った。 汗が冷えて、すげー寒かった。 さらにこの 6km ほどがエラく長く感じられた。 国際自然学校に着くと、カップラーメンをもらって食べた。 うまかった。 五臓六腑にもしみたが、魂にしみたね。 今年はそこで荷物を受け取ることになっていた。 そして、休憩してる間、冷えた汗で寒くなるので、一昨年学んで、昨年は忘れた、シャツを持参したことを思い出し(結局忘れていたってことね)てシャツだけ変えた。 寒くなくなっていい感じだったね。

今回、実験的に「国際自然学校」をゴール後の集合エリアとしたそうだ。 確かに、麦草峠のてっぺん付近でたむろしてると、他の交通の邪魔ってことで、問題ないところを見つけてくれたわけだ。 いいところは、他の交通に迷惑をかけないこと。 半面、ゴールの様子が見られないのでちょっと寂しい。 やっぱりガンバって上ってきた人には最後の応援の声をかけたり、拍手したい気がする。 サポートの方々、運営の方々のことを考えれば、ヘロヘロになっていても、自転車で登り切った高揚感から周りが見えてないワシらライダーは、ゴール地点から引きはがしたいだろうことは間違いない。 運営の方々が楽になることを優先すれば、今回の実験は正しいといえよう。 何年か前の麦草ヒュッテにお邪魔するのは問題があったのかな。 麦草ヒュッテの駐車場の奥の方の邪魔じゃなさそうなところを使わせてもらえたら、良さげな感じがする。

下界はやっぱり夏だった。 下るにつれて気温が上がった。 それなりに暑かったが、道はずっと下ってるので、自転車は漕がずに下れて、自転車の良さを満喫した。 その後、風呂を浴びて、さらに茅野駅に下った。

2016/08/07-16:29

駅前のソバ屋で軽くイッパイひっかけて、特急に乗った。 当方は、完走できる自信がなかったので、指定席どころか切符も買っていなかったし、予約もしていなかった。 そのため、駅で切符を購入して、自由席で、来た列車に乗り込んだ。 アタックで走った方々三名と話をしながら帰った。 また、聴覚障害の方らしいが、夫婦で実業団レースの帰りという方々もそばに乗り込んでいたのだった。

八王子で乗り換え、相模線へと乗り継いで茅ヶ崎駅で降りた。 茅ヶ崎駅で自転車を組み立てて、およそ 5km を漕いで自宅へ帰った。

帰宅したら、もう一度シャワーを浴びて、洗濯をして、寝た。

その後

当日

帰宅してシャワーを浴びた。  去年は「尻、股間、ヒザの裏の保護」について、ドコも擦れた痛みはなかったが、今年も股間がちょっとスれた。 あと、原因は不明だが、股間が腫れていた。

昨年は、筋肉痛はほとんどなく、ひざ下の腱が疲労痛だけだったようだが、 今年は、モモの筋肉が少し痛くて、ひざのおさらの皮膚の下、骨の表面あたりが疲労っぽい痛みを発していた。

翌日

うまく日程が組めたので、会社を休んでみた。 モモはこわばっていたが、痛くはなかった。 膝のお皿は、朝は痛かったが、夕方にはほぼ痛みが取れた。

翌々日

自転車で出勤した。  本調子でなく脚の動きは渋い感じだった。  動きは渋いが、パワーはそこそこにでていた。 出勤時に、いつもは 100rpm ± 5rpm くらいで走っているが、 80rpm ± 5rpm くらいで走った。

使用物品写真

今回の使用物品は下の写真の通りだ。  輪行で現地に向かって、前泊して、アタック! 299 に出て、帰りに風呂に入って、輪行で帰ってくるために使った物品類なので、よければ参考にしてくれ。 今年は昨年( 2013 )の使用物品の写真を見て、そして反省点であるシャツを記述していたために忘れずに済んだ。 こうやって、自分のために記録しているってのがこの写真を載せる一番の動機だ。 

持参した主なもの
使用物品写真
  1. スイカ、クレジットカード:現金だけでどうにもならないとき用
  2. タイヤチューブ、ミッシングリンク(チェーンを簡単に接続できる部品)、チェーンアンプルピン、インシュロック、ベルクロ紐とそれらを入れるプラ箱(もともとチューブのハコだった)、工具、パンク対応セット、予備のお金をちょっと
  3. オカネ:宿泊費用とかご飯代、帰りの切符などはザックに入れておけるが、セブンイレブンに行ったときに補給するので、その分は持っておきたいし、万一タクシーとかに乗るなどした時のために多少持っておくと安心かな
  4. スピードメータ&距離計、パワータップのロガー一号機・二号機:ロガーが二個あるのは設定がちょっと違う、一号機はアタック 299 本番の分、二号機はホテルからスタート地点、ゴール地点から茅野駅を測定するため
  5. 心拍センサ
  6. 電話
  7. 懐中電灯:前照灯にする
  8. 衣装セット:自転車ジャージ、手袋、腕カバー、脚カバー、靴下、頭用手ぬぐいなど
  9. モーニングセット:目覚まし時計 x2 、カミソリ:目覚ましが鳴るかどうか不安で眠れないことがあるので、二個あればならないことはないと安心(野球のイチローの真似)、カミソリは肌が弱いので、ホテルの剃刀は使えないために持参した
  10. キネシオテープ:尻やモモ、ヒザの裏などに貼って皮膚を保護
  11. ドーピング薬:ビタミン B 群
  12. トップチューブバッグ:デジカメとかお金とかを入れる
  13. 工具類:輪行袋に入れる分、ビニールテープ、ニッパー、ラジオペンチ、カッター、アーレンキー、はさみ、ビニールひも、インシュロック
  14. 行動食:およそ 10km 毎に薄皮つぶあんぱんを食べて佐久穂までなるべくノンストップとした
  15. 水ボトル+ 900ml スポーツドリンク
  16. 頂上セット:麦草峠の頂上から下るのに寒いので、シャツとヤッケを用意した、実際に 6km ほど下るにはとても寒かったが、荷物を受け取って着替えたら非常に快適だった
  17. 自転車用靴
  18. ビニール手袋:チェーンを触ることがあったら、この手袋を着けようと思っていた
  19. お風呂セット:着替えとタオルで、帰りに温泉に寄って汗を流した後に着る、っちゅうかホテルに来るまで来てたんだけどね
  20. バックパック:コレに入れて預けるとゴールで受け取れる
  21. ヘルメット
  22. 輪行袋

思い出せる範囲で、写真に写っていないのは下の物品あたりかな。

風呂に入って着替えた後に履く靴下と、ハチマキ代わりの手ぬぐいがあるとよかったかな。

ドーピング

当方の場合普段からカフェインを摂らないようにしていて、コーラ、お茶、コーヒーなどを飲んでいない。  ブルベで眠くてしょうがないときに飲む。  今回のアタック! 299 では佐久穂 CP をでて、麦草峠へのアプローチの最初のあたりでコーラ 500ml を飲んだ。 たぶんちょっと効いたと思う。 

せっかく ビタミン B 群を持参して、ドーピングしてみようと思ったが、摂取を忘れた。  気休めかもしれないが、糖分をエネルギーにできるならと思って飲んでみようと思ったのだ。

上昇率

登攀上昇率

今回、分析してみて気づいたのが上の図だ。 青い線で速度、茶色の線で標高が示されている。 速度はずいぶんと上下しているけれど、標高の上昇の角度はほぼ一定だ。 これは、多分、傾斜にかかわらず当方の上昇率が一定であることを意味している。 まぁ、あたりまえと言えば、あたりまえだが、傾斜が緩くなっても早く走らないなら、こうはならない。 傾斜が緩ければ早く走れて、傾斜がきつければゆっくりしか走れないわけだ。 そういう点では、傾斜が緩い時にもガンバっていたといえるだろう。 パワータップをつけて走って、パワー一定で走ろうとするとこうなるってことだな。


最後に

今年は出走する気がなくて、急きょ一か月という短期間で、なんとかカタチにしたが、自分としてはいいペースで走れた。 それが、走行時間が今回や過去二回とほぼ同じ時間で走り切れていることを示している。 それで、八時間ちょいプラスで完走ができた。 まぁ、両脚が攣ったりするというトレーニング不足を露呈もしたわけで、来年はちゃんとトレーニングしてから出走したいと思う。  今年は smd さんと、わりと長い間一緒に走れたので、来年は誰かをエスコートできるといいな。

サイクルハウスミカミとチームのメンバー、運営の方々、サポートのメンバー、各出走者、各チームのサポートメンバーには感謝している。  特に、運営の方々は事前の警察・消防(救急)への連絡、事後の報告など見えないところで活動しているようだ。 この場で感謝の意を表したい。 

ということで、終わった。  来年も出るかどうかは要検討だし、仕事の調整もかなり必要そうだ。 それでも、年に一回くらいはこういうイベントにも出てみたい。  ロードバイクと言われる自転車に乗って出場したいな。 質問・意見・感想も歓迎だ。 


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